認知症 せん妄 うつ

【解決へのSTEP2】認知症とせん妄、うつの鑑別はどのようにすればよいのか?

症状に類似性がありますが、特徴の違いがあります

【せん妄は急激に発症する意識障害】

 

せん妄は、同機能の失調による意識障害の一つです。

 

軽い意識混濁の状況にあって、
認知機能、見当識、注意力、集中力などが障害されます。

 

せん妄の多様な発症・誘発要因の中でも、
強く関連していると考えられているのが、
脳に影響を及ぼす疾患、薬物、心理的ストレスなどです。

 

せん妄の大きな特徴は、急に発症することです

 

それは、「何月何日の何時頃から様子がおかしかった。」と、日時を指定できるほどです。

 

また夜間におかしな言動が見られたとしても、
翌朝には意識がはっきりし、夕方になると再び落ちつかなくなるなど、
日内変動も見られます。

 

 

注意力や判断力、日常生活動作が障害されるため、
認知症が進行したと思われることがありますが、
可逆性の症状のため、原因が解消されれば症状は改善されます。

 

せん妄の発症原因
せん妄を引き起こす脳の脆弱性を示す因子
●中枢神経系疾患:脳血管障害、頭部外傷など
●慢性の脳疾患:認知症など
●加齢

 

せん妄を引き起こす引き金となる因子
●入院による環境変化、心理的ストレス(不安、緊張、孤独感など)
●睡眠妨害
●身体症状:脱水、感染、電解質異常、低酸素症、心不全、呼吸不全など
●感覚遮断または感覚過剰
●拘禁状況

 

単一でも意識障害をきたしうる因子
●薬によるもの:睡眠薬、抗不安薬、総合感冒薬、消化性潰瘍治療薬など
●アルコールなどからの離脱
●脳血管障害急性期

 

【うつ病は思考にも影響を及ぼす精神疾患】

 

これに対して、うつ病は精神疾患です。

 

高齢者うつ病の発症原因も、
加齢や心理・社会的要因が複雑に絡んでいます。

 

症状は、気分が落ち込むなどの抑うつ気分、
日常生活などへの興味・関心の喪失、睡眠障害、焦燥感などがあります。

 

抑うつ気分は重症化すると、自殺願望を持つようにもなります。

 

こうした症状は、精神運動の制止にも繋がり、
さらに「ものが覚えられない」など思考にも影響を及ぼすことがあり、
せん妄と同じように認知症と間違えられることもあります。

 

 

【鑑別のポイントは症状の出現の仕方】

 

これら三つの症状を鑑別するポイントは、
それぞれの特徴を把握することです。

 

せん妄は急激に発症し、
日内変動があります。

 

またうつ病の物忘れは本人が自覚するほど
目立たないなどの特徴があります。

 

ただし、これらは併発することもあります。

 

せん妄もうつ病も身体的不調が症状に影響を与えるので、
身体的な不快感の有無を観察し、

 

身体機能や睡眠障害の改善などの援助、
入院環境の整備による安心感の提供などを通して、
発症を予防してことが大切です

 

アルツハイマー型認知症とせん妄、うつ病の比較

 

アルツハイマー型認知症

(認知行動障害)

せん妄

(意識障害)

うつ病

(気分障害)

発症の様式は? 潜伏性があり徐々に発症 急激に発症 比較的急性的に発症
初発症状は? 記憶障害(近時記憶障害) 注意集中困難や意識障害 睡眠障害などの心気症状や妄想など
症状の持続は? 進行性で緩徐

年単位

動揺性で急激

数時間から数週間

やや長い経過をたどる
症状の日内変動は? 変動なし 変動あり 変動あり
回復するの? 不可逆性 可逆性 治療で改善するが蔓延化しやすい

 

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