ドパミンは投与中止なのに、ドブタミンは投与持続の指示が出たのはなぜ?

ドパミンは投与中止なのに、ドブタミンは投与持続の指示が出たのはなぜ?

今回の疑問を、事例を出して考えてみましょう。

 

質問

ドパミンは投与中止なのに、
ドブタミンは投与持続の指示が出たのはなぜ?
心不全の患者を受け持っていたのですが、
血圧も徐々に安定したので
「カテコラミンは中止できるのではないか」
と思っていました。
でも主治医の指示は
「ドパミンのみ投与中止」でした。
同じカテコラミンなのに、
なぜドパミンは継続投与なのでしょうか?

 

病態に応じてカテコラミンは選択している!

一概に心不全といっても、その原因や病態はさまざまです。

 

心臓そのものへのダメージや、
前負荷あるいは後負荷のミスマッチによって生じるなどで、
またこれらは多くの場合で血行動態が不安定な状態にあります。

 

血行動態を維持・安定化させる目的でよく用いられるのが、
カテコラミンと呼ばれる心血管系の薬剤です。

 

カテコラミンにはドパミン(DOA)、ドブタミン(DOB)、
ノルアドレナリン(NAD)が含まれ、
それぞれ特徴があります。

 

医師は病態に応じてこれらの薬剤を選択しています。

 

おさえておこう医師指示の根拠はこれ!

心不全の原因は何か?

 

心不全の原因はさまざまであるため、
一つ一つを列挙するときりがないのですが、

 

医師はまず,「なぜこの患者は心不全に陥ったのか=原因」
の把握に努めます。

 

なぜなら原因によって治療法の選択が変わってくるからです。

 

これは一見難しそうに見えますが、
心不全の病態をとらえるのに重要なのは、
やはり血行動態の「仕組み(解剖生理学)」という基本であり、

 

医師も常にそうした基本に立ち返って判断を繰り返しているといえます。

 

心不全の病態に応じてカテコラミンを調整していく

次に、原因・病態を見極めたら、
心不全状態から離脱させるために治療を行っていきます。

 

カテコラミンにはそれぞれ薬理作用に特徴があり、
医師は病態に応じて薬剤を増減しています。

 

今回のケースでは、治療により心不全は改善傾向にありました。

 

ですが心不全の病態は「血圧を維持するためには
心収縮力を薬剤により調整していく必要がある」と医師は判断していました。

 

そのため今回「患者の病態は徐々に改善傾向にあるから、
ドパミンは中止して大丈夫だろう。

 

もう少し心臓の収縮力を維持できるように
ドブタミンは継続しよう」と医師は判断したと考えられます。

 

 

看護指示に対する看護のポイント

カテコラミンは患者が重症になればなるほど、
使用頻度の高い薬剤です。

 

重症患者では病態も治療も複雑なケースがほとんどで、

 

治療では、患者の回復状態や異常の
早期発見が重要であることはいうまでもありません。

 

そのため看護師にとっても、
カテコラミンを投与している患者に関わる上で、

 

血行動態が破綻している原因を把握し、
さらに使用する薬剤の薬理作用も理解しておくことは非常に重要です。

 

最近では患者の治療において予測指示や包括指示も増えてきており、
場合によっては、ドパミン、ドブタミン、
ノルアドレナリンなどもその対象になっています。

 

こうした場合、医師の指示に基づき適切に血行動態を管理
できるようになるといったことも看護師には求められている、
というのが最近の動向かもしれません。

 

参考文献:月刊ナーシング

 

 

 

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